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投稿作時の欠点が、きれいに修正されている! 素直に、すごいと思う。 しかも、確実に上手くなっているのが目に見えてわかる。 漫画だから「目に見えて」わからないとダメなのかもしれないが、それはそれ。これはこれ。 よくよくしっかりと育ててもらえたようで。 いわゆる「売れっ子看板作家」になれるタイプではないだろうが、才能ある人が着実に実力をつけ、活躍している様を見ることができるのは、うれしい限り。 また、この人もある種の独特の雰囲気を持っている作家さんなので、是非その空気を壊すことなく続けていってほしい。 漫画としても、普通に楽しめるし。 主役二人は当然だが、脇キャラもかなりしっかり立っている。 今後の展開によっては、意外なところで意外なキャラが活躍しそうで楽しみだ。 改題、は…単に背表紙に文字が入りきらなかっただけだと思うよ。 そういうことにしとけ(笑)
普通に読めますけど?(←感想) いやなに。同期三作の中では妙に評判と売り上げが低かったため、ちょっと身構えただけだ。 逆にそれがよかったのかもしれないが、本当、何かマズイところあるか?と真顔で問いただしたいくらい問題なく読めた。 ま、あたりさわりのない、平均的な(王道な)内容の少年成長物語なので、これもある意味で地味といえば地味だが。 雰囲気的には、『バッカーノ!』+縞田理理的な何か、といったところ。 つまるところ、目新しい要素はほぼない。 でも、だから何だっつーか、それが特にマイナスポイントになるような低い完成度ではないし。 なによりまず、冒頭の描写が実に良い。 空からの美しい景色と異国の空気に、ぐっと引き込まれる。 小説は書き出しが重要とよく言うが、実際にそれが上手くいってる例って、残念ながらあまり多くはない。 何気に稀有な存在なのではないだろうか。 確かに中盤、中だるみしている部分もあり、多少の甘さははあるが、まぁいいんでないか?そのくらいは。 終わりよければすべてよしと言うが、これは始まりよければすべてよしだ。 この主人公、結局のところ何をするために親父のところに来たんだっけ?だとか、父ちゃん地味に重要な役のわりには出番少なくて可哀想だとかは、あえて突っ込むまい。…突っ込まないからね! ただ、このレーベルの読者層からすると、主人公の好き嫌いで思いっきり好みが分かれそうなところが、商業誌として考えると厳しいのかもしれない。 が、そこはほれ。編集が上手く売ってやれよ。ということで。 個人的には、こういう頑固な現代っ子な男の子も面白いと思うが。 最近この手のキャラから遠ざかっていたため、何だか懐かしい(笑) しかしこれ、改題はしなかったほうがよかったように思う。 シリーズ化することを見越してのタイトルなのだろうか? だったら、これはこれでありだとは思うのだが。
こりゃまた変わった作風で。 またしても友人の薦めなのだが、今更ながら完璧に好みを把握されている。 しかしこれは… 西洋の文化の造詣が深い方なのだろうか。 書いてあることは、それほど難しくはない。一般教養の範囲内。 が、この空気の作り方は、よほど詳しくないと書けると思えない。 相当好きなのか、資料を吸収する能力が高いのか、どちらかだろう。 しかもこの内容で、一人称なのがすごい。 現代の日本人には馴染みの薄い、かの某一神教の人々の心理――おまけに前時代的な――なんて、普通書けない。 『煌夜祭』とは違った意味で、こりゃまたお見事。 派手さはないが、上手い。 終始淡々としていて燃えも萌えもないが、確実にエンターテイメント。 あえて難を言うなら、最終的なオチが今ひとつ納得いかないことだろうか。 あの皇帝、結局何がどうでなんだったのさ… しかし、その辺りの不可解さもさして気にならないくらいのまとまりの良さ。 地味で淡々としているくせに、読後が良い。 面白い才能があったものだ。
新書館読者としては、どうしたって『三番町萩原屋の美人』の印象が強いのだが、それ以外ではこういった学園もの、青春群像ものの作品が多いようなので、こちらが「素」なのかもしれない。 この人もまた、一種の独特の空気を持った作風で、地味に好きだ。 というか、地味だからこそ好き。が正しい。 オムニバス形式ということで、シリーズでありながらも割と多種多様な話が揃っていると思う。 純愛だったり、友情だったり、よくわからん何かだったり。 …いやあの、友情や恋バナはわかりやすいからまぁいいとして、何かよくわかんないものもあるよね。これ。 よくわからない、青春の暴走? いや、なんつーか… よくわかんないからわからんままでいいか(思考放棄) どちらかというと、雰囲気で読む作品だし、深く考える必要はないかと。 いい味出している、いい短編。 そんな感じ。
元々は、児童文学よりの人でしたっけ? ということは、これが本来の得意分野なんですかね? ううん。 まぁ正直な話、 読むのが10年とちょっと遅かった。 ごめんなさい。これを純粋に楽しむには、歳を食いすぎました; 十数年前なら、楽しく読めたのだろうと思う。 そう。せめて己が小学生であったら。 その時分であれば、こういう感じの児童書を好んで読んだなぁと、少しばかり過去に思いを馳せた。 逆にその手のものが心から好きな人なら、いくつになっても楽しめるのだろう。 うらやましい。 何といっても、主人公の順応力の高さが光る。 というか、高すぎておばちゃん付いていけない; 失恋パワー恐るべし。ってところだが、これは失恋パワーというより、ティーンズ特有のよくわかんないけどとりあえず前向きに頑張ろう的な何かであろう。 すばらしきかなティーンズパワー。 いらんことを突っ込むと、その順応力の高さ、前向きさ等がそのまま少女の成長を描く格好の材料となっていて、その辺りの『上手さ』はさすがだなと、作家の力量を感じた。 基本がしっかりしている人なのだろう。 当たり前だが。 まぁ、児童文学が趣味である人意外なら、中高生あたりにお勧めしたい一冊かもしれない。 |
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